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退職後7年10 ヶ月を経て

平成23年11月5日

「天を恨まず」

 

この言葉をニュースで聞かれた方もおられると思いますが、

ご存じない方もいられるでしょうから、少し説明します。

 

この言葉は東日本大震災で被災を受けた気仙沼市 階上(はしかみ)中学校の卒業生 梶原裕太君の答辞の中の一言です。

彼の答辞がマスコミで放送されて多くの人々に大いなる勇気を与えました。

動画(音声がでます)で聞くのが実感が湧いてきますので下記のリンク先にアクセスしてください。

http://www.dailymotion.com/video/xhu4k4_yyyyy_news

なお、リンク先が抹消される場合もあるでしょうから答辞の内容を下記に記しました。

 

 『階上中学校といえば防災教育と言われ 内外から高く評価され、十分な訓練もしていた私達でした
 しかし、自然の猛威の前には人間の力はあまりにも 無力で私達から 大切なものを 容赦なく奪っていきました
 
 天が 与えた試練と言うには惨すぎるものでした辛くて、悔しくて、たまりません
 しかし、苦境にあっても天を恨まず運命に耐え助け合って生きていくことが これからの私達の使命です。

 

 

孫が早いもので小学校6年生になります。

女の子で将来間違いなく美人になります!!…(親ばかならぬ爺ばか)。

 

ところでこの度学芸会があり、参観してきました。

各学年毎にテーマを設定し、寸劇とか自分たちが調べた結果の報告とかを全員が一言づつ発言して進行していきます。

6年生の孫達のテーマは「東日本大地震に対して私達は何ができる」というものでした。

内容は、東日本の被害の概況をプロジェクターで説明し、地震発生後数日間の現地の生活の有様を寸劇で再現していました。

そして原発事故から今後の原発の存続の是非についてパネルディスカッションのかたちで賛成・反対の立場で意見を言っていました。

レベルとしてはニュースで知る事ができる範囲内の事ですが、見るに堪え得るものであり、上手にまとめられている感じでした。

 

学芸会が終わってから孫に「どのようにしてつくったの?」とテーマ設定からその内容の構成についての作成方法を聞きました。

私は多分先生がテーマを与え、いろいろ教えてやり結局先生の考えたものを児童に演技をさせたのだろうと想像していました。

ところが聞いてみると「自分たちで意見を出し合いテーマを決め、各内容毎にグループに分かれつくっていった」と答えました。

それでは「あのパソコンでつくられたスクリーンの画面はどうやってつくったの?」と聞くと、「私達が資料を出して先生に作ってもらいました」との事でした。

 

それを聞いて正直言ってビックリしました。小学校6年生であそこまでしっかりした意見をまとめることができるのかと。

大人でも芸能かスポーツの新聞・週刊誌しか読んでいない人が言うであろう内容よりしっかりしています。

 

日本の教育はアメリカのようにディベート(討論)が行われないので自分の意見を述べる能力が養われないと言われています。

でもディベートのかたちでなくても、一つのものを創造していくという方式で自分たちの考えを出し合い意見をまとめていく作業は充分意義のある勉強であると思いました。

 

話は少し飛躍しますが、狩猟民族の欧米人のようにディベートで相手をたたいて自分の意見を主張する姿より農耕民族の日本人は協力して耕作するように意見を出し合いまとめていく姿の方がやはり似合っていると思います。

 

 

先月のこの定期メールは休みました。

別に体調が悪いわけではありません。お陰様で健康に日々過ごしていますが、

定年後も7年以上経過してくるとさすがに皆さんにお伝えする事柄が少なくなってきます。

退職直後と同じように日々生活しており感動し、考えさせられることはあります。

それでそのことについて書こうと思うと既に過去に同じような事項について記載しており繰り返しになります。

折角貴重な時間を割いて読んでもらうにはと思うとテーマが少なくなってきたようです。

 

会社の方は年間で一番忙しい時期でしょうが、季節はそろそろ紅葉が始まります。

ご家族と一緒にこの絶好の季節を楽しんでください。

それでは又

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