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75プラス4年 (1)を経て

令和5年07月03日

負けました!

-------ツアーで私をはるかに超えた人に会い、完敗です。--------------


 独り身になりましたが、旅行はよく出かけます。
個人旅行の時もあれば、旅行会社が企画したツアー旅行に参加することもありますが、今回はツアーに参加し、貴重な経験をしたのでここに紹介することにしました。

 私も人生を長く経験してきて、いろいろの人と出会いましたが、今回ほど、「負けた!」と思ったことはありません。


5月の下旬に佐渡ヶ島に2泊3日のツアー旅行に行きました。
参加人数19名の少人数で、おひとり様でも割増料金がつかない企画で、19名中13名が一人旅です。男性が8名。

その中の一人で岡崎在住の男性(72歳)が特急「しなの」の座席で横に座りました。
当然、旅行の話題で口火を切りました。
海外旅行が話題になり、、私が内心5〜6回と想定しながら、「どれほど、海外に行かれたのですか?」と尋ねたところ、
「90ヶ国くらいかな」と返ってきました。
「えッ!」と思い、この人は針小棒大にものをいう人かな?と思いました。
そこで私は行ったことがないアフリカについて「アフリカは行かれたのですか?」と尋ねたところ、すかさず、エジプト、エチオピア、スーダン、……といわれ、「ヘーッ」と感嘆。

更に、「中国は60回は行ったよ」「殆どの地域を回ったな」と、更に韓国は10回以上とか。

エツ!
もし、60回以上行った中国を90ヶ国のうちの一国と勘定していたのなら、90ヶ国は回数に換算すると150回以上になってしまいます。
私は自分が20ヶ国程度行っており、多い方と内心自負していたのですが、余りの違いに愕然としました。

これが、彼に「負けた」と認識したまず一つ目。


彼は、奥さんを40代で亡くしたそうです。
その時、人間の寿命というものを意識し、定年を待たずに50歳で岡崎にある自動車会社を退職したそうです。
人生を自分の思うように生きようとのことで、その一つとして旅行に専念するようになったようです。


海外旅行は当然、言葉が問題です。
そこで、「旅行中、会話はどうされていたのですか?」と尋ねました。
これも私は内心で「まあ、英語くらいは」との回答を期待していました。
ところが「そうだなあ、英語に中国語、それにスペイン語かな」との返答。
ええ!三か国語も!
「生活できる程度なら、なんとか話せるよ」との事。

私も語学については少し自信がありました。一応、20代、30代に仕事でアメリカに滞在し、計一年弱はいました。
その間、生活は勿論、仕事の上でも会話は英語で行っていましたから。

これが彼に「負けた」と認識した二つ目。


私もそうですが、伴侶に先立たれると、男の場合、突然、大きな負担になってくるのが、毎日やらねばならない「料理」
そこで「食事はどうされているのですか?」と尋ねました。

この場合も、私の予想は自分の経験に照らし合わせ「料理は、「イヤだね。仕方なしにしているよ」位を想定していました。

ところが、これも予想を裏切られ、「料理は楽しい!、夢中になるよ!」

ゲーツ!料理が楽しい!!なんて

これを裏付ける事象がありました。

帰りの列車は長野を夕方6時に立ち、9時ごろ名古屋に到着する特急「しなの」。
私は楽しみにしていた駅弁を食べたくて、長野駅で駅弁とビールを買って搭乗。
彼はコーヒー缶を一つだけ持参で搭乗。

私は「夜は食べないのですか?」と尋ねたところ、
「帰ってから料理をして食べるよ」とのことでした。

岡崎の家に着くのは11時ごろ。
頭が下がりました。

これが「負けた」と認識した三つ目。


3時間も列車に乗っていれば、時間を持て余します。
彼は、突然、カバンから白い紙を出しました。
そして俯きながら、何かを描き始めました。

みるとこれが高齢者の男性と女性の似顔絵です。
これが、見事。
周りにこの人たちに似た人がいるわけでなく、彼の頭の中の人物が具現化されたものです。
漫画風でなく、ホントにそこにその人がいるような実に現実的な顔つきです。

余りのうまさに、「うまいですね」と言ったところ、
娘さんの結婚式で初めて似顔絵が描かれるところを見たそうです。
この時、いづれやってみたいと思ったとの事。

それであのコロナが押し寄せてきました。
暇な毎日の時に似顔絵を勉強する事を決めたそうです。
それで学校に通い、覚えたとか。
それにしても、「うまい」です。

これが私が「負けた」と認識した4つ目。


50歳で退職し、今でも年10回以上旅行していると、当然気になるのが、お金です。

それは、あのアベノミクスのお蔭で株で利益を挙げたそうです。

私も当時は株の取引に熱中していましたが、残念ながら人に誇れる結果ではありませんでした。

これも「負けた」と認識させられた5つ目。


「しなの」の往復の6時間で会話した事のすべての話題で私は徹底的にやられました。

私の長い人生の中にはいろいろの人がおり、子供のころ、「末は博士か大臣か」という言葉があり、
私の同級生の中には、国会議員、東大の教授もいましたが、
今回ほど、明確に自分の力との格差を思い知らされた事はありませんでした。

負けました。完敗です。。

旅行は、景色を観る楽しみもありますが、こういう出会いもあります。
旅行はイイ!!  

               

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