対象不動産の特定と権利の確認

ご相談内容

不動産の売買において、対象とする不動産について、それを特定し、その物件内容及び権利の状態を調べるのには、どのようにすればいいのですか

論点の整理

1. 対象不動産を特定する（地番の確定）
2. 対象不動産を物理的に確認する（不動産の地積、面積等を確認する）
3. 対象不動産の権利を確認する

方法と手順

1. 対象不動産を特定する（地番の確定）
   つぎの公簿等を必要に応じ使用して調査します。
   • 住宅地図
   • 公図
   • 登記事項要約書・登記事項証明書
   • 不動産登記簿謄本・抄本の表題部
   1. 住宅地図で、対象不動産の位置を確認する。但し、、登記上の地番と一致しているとは、限らない。
   2. 法務局で「公図番号索引簿」「住宅表示地番対照住宅地図」で対象地番を推測する。
   3. 「公図」で対象地及び隣接地の地番を確認する。
   4. 対象地、隣接地の登記事項要約書で対象不動産の位置関係、筆数、所有者を確認。
   
   
2. 対象不動産を物理的に確認する
   つぎの資料を必要に応じて使用し確認します。
   • １４条地図
   • 公図
   • 地積測量図
   • 建物図面
   これらの資料により、方位、地番、地積、建物の位置や方位等を調べます。
   
   
3. 対象不動産の権利を確認する
   つぎの資料を必要に応じて使用し確認します。
   • 登記事項要約書・登記事項証明書
   • 不動産登記簿謄本・抄本
   • 登記済み証
   • 登記識別情報
   • 固定資産評価証明書
   • 課税台帳
   これらの資料により、所有権、所有権以外の権利について調べます。