行政書士、宅地建物取扱主任者、ファイナンシャルプランナーが運営する:ミドルプラス

75プラス2年 (8)を経て

令和3年06月07日

重度ストレス障害

-------誰にでも訪れる老いと配偶者との別れに対し、前向きに生きるあなたのために--------------

早期に回復できたのは

不眠症で悩んでいる時に、ふっと思いました。
「このままの状態が、仮に続いたら3年と生きられないだろう」

妻を亡くした男性の場合、妻の他界から3年後までに亡くなる人が多いと聞きます。
この理由が少しわかったような気がします。

幸い、私の場合は、約半年でストレス障害の最悪状態から脱却できました。
メンタルクリニックで不眠の薬を貰い始める時に、医師に「治るのにどのくらいかかりますか」と尋ねましたが、
医師の回答は、半年以上で1年かかる場合もあれば、2年かかる場合もあるという事でした。
そして「肉体の病気は日にちが経てば治りますが、メンタルの場合は日にちが経っても治るとは限りません」との事でした。


それが、私の場合、治療から数か月で回復し 普通に食欲があり、充分な睡眠がとれ身体的になんの不具合もない状態になり、睡眠の薬が不要の状態まできました。

なぜ、こんなに早く回復することができたのでしょう。

いくつかの理由が考えられますが、まず一番目にあげねばならないのは、「寝れるようになった事」でしょう。
睡眠薬は悪いという思いがありましたが、どうにもならないときは睡眠薬に頼った方がよいと思います。
服用すれば強制的に睡眠に導入され、眠れば異常に緊張していた脳が時間の経過とともに少しずつ和らいでいきます。
頭の中が勝手に緊張状態にあるのは、自分の意思とは関係なく起こります。
寝る前に気を静めるように務め、床に就きますが、そんな努力とは関係なく頭の中は活性化しており、「寝る」とは無縁の状態です。
この年になって、初めて知りました、自分の意思とは関係なく、ストレスによって心が勝手に異常な緊張状態に落ち込んでいくことを。
この状態から逃げるのには薬の力を借りるしかありません。

そして睡眠が充分にとれるようになった状態が続くと時間の経過と共に段々脳の緊張が和らぎ、心の穏やかさが戻ってきたのがなんとなく感じる時がきます。
この時、「ヒョットしたら薬は不要では?」の思いがでてきます。

二番目に挙げたいのが子供の協力です。

妻が亡くなってから私は独り住まいです。
当然、朝から晩まで一人です。

二人の息子たちは、相談して一週間毎に交互に私の家にきてくれる事となりました。
長男はたまたま仕事がオンラインで遂行しても支障がないため、月曜から金曜まで我家で仕事をします。
次男は、実際会社に出勤する必要があり、夜帰ってき、翌朝出勤します。

来てくれるだけで私のストレスはかなり軽減されます。
現に子供が来ない土日は、実に張り合いがなく時間を潰すのに苦労します。

三番目に心が穏やかになるために寄与したと思われるのは、外で人と対話することです。
一週間のうち、二日グランドゴルフに行き、一日はヨガ教室にいきます。
それぞれ二時間と一時間ですが、この間人と会話をします。
また、気の合った友人と喫茶店に行ったり、一緒に食事をしたりすることで、大いに心が癒されます。

四番目にオンライン飲み会です。
会社のOB同志で隔週毎に開催しています。
夜七時開始ですが、大体三時間近くしゃべっています。
この会は妻が亡くなる前から存続していましたが、妻が亡くなってからその存在意義は大きくなったようです。

五番目に挙げるのが、長電話です。
それまでは、電話は3分以内で済ましていましたが、亡くなってからは30分〜一時間近く話しています。
当然、重要な話ではなく雑談ですが。
この場合の相手は男性でなく女性です。
男性の場合は、用件のないような話しで5分以上会話をすることは難しいです。

六番にペットの存在です。
愛犬のトイプードルがいますが、何もしゃべりませんが居ると世話をしなければならない事、時々甘えてくること。これらは精神的に結構有効です。
加えて、私の健康管理に大きく貢献しています。その理由は、朝夕に行う散歩です。
朝一時間以上、夕方三十分程度の散歩ですが、これが合計すると約一万歩になります。
お蔭で、他にヨガしか運動はしていませんが、運動不足にはならないようです。


これらがお互いに私の心に働いて結果として早期のストレス障害からの回復に至ったと思います。

伴侶を亡くした男性が、精神障害になり悩んでいる方は多いようですが、その方々に少しでも参考になればと思います。

 



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