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イギリス紀行8日間の旅

ロンドンと古き地方を訪ねる

平成23年6月8日から8日間、イギリスを旅行しました。
ツアーは、定年後の夫婦7組14名です。

イギリス旅行で行ってみないと分からない事を中心に紹介します。


主な旅行日程

日にち 都 市 名 観    光    先
1日目 湖水地方 ラインダルマウントの庭園、ウインダミア湖,蒸気機関車乗車
2日目 チェスター チェスター市内散策、大聖堂
トレヴァー ポントカサルテ水道橋(世界遺産)
3日目 ストラフォード・アポン・エイボ 市内散策、シェークスピア生家
 コッツウオルズ スードリーキャッスルの庭園,英国で最も美しい村「バイブリー」
4日目 バース バース(ローマ人達の温泉保養地)
 ストーンヘンジ 世界遺産巨石群[ストーンヘンジ」
5日目 ロンドン ロンドン塔、バッキンガム宮殿、クリーン・メアリー・ローズガーデン、グリニッジ天文台テムズ川クルーズ
6日目 ロンドン 大英博物館、ナショナルギャラリー

イギリスとはこんなところ?

草原が美しい 高速道路の左右に広がる草原はホントに手入れされまるでゴルフ場みたい。
街で目についたもの 普通の家で目につかない託児所。朝はみんな子供を預けにくる姿を見かけた。
イギリスは労働先進国? 労働時間に関する考え方は日本と比べて、もっと厳格である。
イギリスは省エネ先進国? ロンドン市内金融の街シティでも自転車でサラリーマンが移動。
イギリス料理はうまい? フランス料理とは言われるが、イギリス料理となぜ言わないのか知らん。
イギリスの交通事情 日本と比べて高速道路は進んでいるが、一般道路の路上駐車はイヤになる。
ロンドンは公園が素晴らし ロンドン市内を走っているとあちこちにホントに立派な公園がある。
海外旅行は中毒? i一度行ったら止められない?

観光先と記憶に残った印象

          
大英博物館はタダだよ。 
 
 大英博物館は、もともと個人の収集家(医師:ハンス・スローン)の収集品の寄贈から始まったという。
以降、寄贈、略奪により作品が膨らみ、現在では700万点が収蔵されている。

それにしてもこれだけすごい作品が収集されているのに入場料がタダというのはすごい。
日本なら3000円以上を徴収するところ。
更に写真を撮るのも自由。フラッシュも自由。禁止されているのは触ること。
このようなスタンスはなんとなく日本と比べ大人の感覚がする。

作品がしっかり保存されているから文句も言えないが、これらの作品を盗られた国は腹が立つところであろう。
見る時間はなかったが日本の作品、特に浮世絵が相当数収蔵されていることは日本人として残念ナリ。

イギリス料理というのはうまい?
通常、料理というと「フランス料理」「中国料理」「日本料理」という言葉は聞きますが、イギリス料理というのは聞いた事がありません。

イギリスに行って私なりに納得しました。

イギリス人というのは、料理を極めるという考えがない。食べればよくて技術を競うということもなさそう。

日本の「すし職人」のように料理に対して技術的価値を見いだしていないようです。

魚も四方を海に囲まれているにも拘わらず、食する魚は「タラ」と「鮭」。漁でとれた他の魚は全て輸出するそうです。

食事に果物は豊富にでましたが、いつもジャガイモのゆでたのと鳥、豚の肉類、パンといったところで「まずくはないが、うまくもない」といった感じです。

日本に帰り、空港でお皿にきれいに並べてある寿司の広告を見て、改めて寿司の見た目の美しさ、「日本人の食に対する想い」を感じました。

英国で最も美しい村「バイブリー」
ウィリアム・モリスが「英国で最も美しい村」と賞賛したというバイブリー。


写真の建物は、14世紀に建てられた「アーリントン・ロー」といい、最初は羊小屋であったが、後に羊の加工工場になったという。
この家並みは独特の雰囲気がある。

この看板は、村にある小さなお土産やさんにかかっていました。
 

イギリスは省エネ先進国?

ロンドン市内は、街のあちこちでレンタル自転車を見かける。

仕事中のサラリーマンもこの自転車を使って移動していた。

ロンドンでは2010年7月からレンタルが始まり、6000台を有す。

またバイブリーの村に行く途中にはサイクリングをする100人近くのグループを見た。

詩人の庭園 

湖水地方(ロンドンの北西に位置し、風光明媚なリゾート地)にあるワーズワース(イギリスの代表的なロマン派詩人)が1813年から1850年を過ごした家と庭園。(ライダルマウントの庭園といわれている)

建物は、当時の面影を残して保存されている。

特に豪華というわけでなく、むしろ質素な感じ。


ロンドンは公園が多く、きれい。

ロンドン市内には、ハイドパークを始め公園があっちこっちで見かける。

そして大きくて、きれいである。

公園内には、水鳥以外にリスも見かける。

イギリスはバラが好きな国民で、リージェントパーク内にクリーン・メアリー・ローズ・ガーデンがある。

全てのバラが満開というわけにはいかないが、かなりのバラがその美しさを競っていた。

日本は公園が少ないといわれるが、こちらに来てみて改めて実感した。
 

風雨の中の
ストーンヘンジ


3500年前に造られたという先史時代の遺跡。

巨石は近郊のマルボローと遠くウエールズ地方から運ばれ、太陽と月の動きをたどるために建造されたという。

私たちの心がけが悪いせいか見学中は、すごい風雨にさらされ、そそくさと見て直ぐにバスに戻りました。

イギリスは労働先進国?

私たちの旅行は、バスでイギリス国内を観光したのですが、バスを運転する運転手の労働時間の規制は厳しい。


夕方5時頃に入国しヒースロー空港より宿泊地マンチェスターまで332km 5時間ほどの走行中、途中乗客がいるにも拘わらず、30分の運転手のための休憩時間が設けられた。
顧客サービスより働く者の安全衛生重視

大英博物館の見学途中に昼食をとりに、近くのレストランに行った。
正午過ぎに行くと混雑するから「正午前に行った方がすいている」という日本ではごく普通の常識で
12時15分前に行ったところ、「まだ開業前だから12時に来てください」との返事。
イギリスのレストランでは昼食の開始時間はきっかり12時なのです。

 蒸気機関車に乗る
湖水地方で湖に面したレイクサイド駅からハバースウェイト駅までを結ぶ6kmの鉄道。

もともとは鉄、石炭の運搬のために1869年に開通。列車も古い。
今は観光用。

古代ローマ人の浴場

この古代ローマ人達の浴場は、
bath(イギリスの地名)にあり、これがバス(風呂)の語源。

西暦75年にローマ軍が建築したが、撤退後荒廃した。
18世紀に入り、スパの流行で隆盛したという。

写真のように当時を思わせる衣装の女性がいて、観光客を楽しませる。

イギリスの交通事情
イギリスの高速道路(写真:中央)
 イギリスの高速道路は、ゲートなしの無料。 そしてメインの道路は3〜4車線。気に入ったのが写真のような速度表示板。 各車線の上に電光で表示され非常にわかりやすい。
ロンドンの交通渋滞 (写真:左)
ロンドン市内は、あちこちで交通渋滞が発生。この原因の一つに写真のようにやたらとバスが多いこと。
バスが数珠つなぎになっている光景はあちこちで見かける。路面を車の2割近くがバスが占めているかも知れない。  
地方の路上駐車(写真:右上)
地方にいくと、バスではなく路上駐車による交通障害。
小さな道路の左右に車が止まっており、走れる車線は1車線だけ 
ロンドンのパトカー(写真:右下)
ロンドンは結構パトカーが頻繁に走っている。写真は警察署にあるパトカー。 
 車の走行は左側
イギリスは日本と同じ左側走行というより、日本がイギリスに見習った。
ところがヨーロッパの大陸では右側走行が普通。
ここにバカンスになると交通事故が多発する原因がある。
トンネルを経てフランスからイギリスにくる車が増え、右側走行から左側走行に変わるためです。
 

観光に大活躍の
バッキンガム宮殿と衛兵


バッキンガム宮殿に、女王が滞在している時には、王室旗が揚げられて、不在の時は国旗が揚げられる。














宮殿の正門の左右には、衛兵が不動の姿で立っている。
















毎日、午前11時時点の天気が晴れの場合は、衛兵の交代がある。

これはその儀式の前の演奏の練習中の姿。












衛兵交代のためにバッキンガム宮殿に向かうところの衛兵の隊列。

私たちはこの衛兵が交代するところは時間の関係見ることができなかった。

草原が美しい
高速道路の左右に繰り広げられる草原がまるでゴルフ場のようにきれい。
このような景色が連続して現れると感動する。

シェクスピアの生家と
その町並み

シェクスピアの生家は、「ストラトフォード・アポン・エイヴォン」というイングランド中部の町にある。

16世紀に建てられたという建築が成す町並みは落ち着いた雰囲気をかもしだし、心をなぐませる。

イギリス人もテムズ川をクルーズ

テムズ川をクルージングで楽しむ。
船は500人程度乗れる大型船。
乗客は私たち外国人よりも当地のイギリス人がほとんどで国民のレジャーとして定着している感じ。
約30分の乗船。
 

 チェスターは中世の都市

11世紀にチェスター城が築かれ、3.2kmの城壁が街を囲み、見どころはこの城壁内にある。
中世には北イングランドの最も重要な港町として発展。
今は中世の面影を残す古都として観光のスポットを浴びている。

街で目についたもの
託児所(右上)
街の中にある託児所は外からは普通の家屋に見える。壁の文字と子供が多く入っていく姿を見て分かった。
オリンピック(左下)
イギリスは、2012年7月からオリンピックを開催。
そのためのカウントダウンのモニュメントがロンドン市内にある。
ポスト(右上)
このポスト、日本でないかと見間違いませんか?
シェクスピアの生家があるストラトフォード・アポン・エイボンでみたもの。
ライオン像(右下)
ロンドンの中心、トラファルガー広場に鎮座しているライオン。
三越百貨店の玄関先にあるライオンはこれをもとに造られたという。

これが子午線!!グリニッジ天文台
グリニッジ天文台は、ロンドン中心部よりバスで30分位走ったところにあり、郊外といった感じ。
道路から500m位入ったところに天文台の入り口がある。中に入ると天文台全体が小山の上にあることが分かり、市内を展望できる。
子午線は、30m位の長さのタイルの線であるが、イギリスが世界の海洋を支配していた頃、場所によってまちまちであった時刻を統一するためにここに設定されたという。
線の左側が例えば5日だと、右側が6日になる。1日の日にちが変わる。
 

海外旅行は中毒か?
私たち、夫婦も二人で海外旅行に行くのは基本的に年2回行くことにしていますが、今回は妻の健康上の問題で3年振りの旅行でした。

私たちも旅行は好きすが、今回参加の殆どの方は、私たち以上の旅行マニアといった感じ。

ところが私の日常の生活の知人を見ると、そんなに頻繁に行く人は数組しか知らない。

海外旅行は1度出かけると「病みつき」になるようですネ。

ポントカサルテの水道橋にて記念写真を
 この水道橋は2009年に世界遺産に指定。
この橋の上を船が行き来する(写真:左上)。
1805年に完成し、1万隻以上の船の往航がある。